銅版画 No154 萌え×ドル札

銅版画×萌えキャラ×ドル札

古典的な銅版画技術と、現代の萌えキャラと、紙幣を組み合わせます。

好きなものをすべて詰め込みます。

ルーペからの視点。銅版画の『エングレーヴィング』という技術は細密な彫りを必要とするので、拡大鏡=ルーペを使用して彫ったりします。

目安として、細かい部分では1ミリ幅に2本程度線を彫りこみます。

版画は基本的に一度彫ってしまえば修正することはできないので、慎重に彫ります。

背後の縞模様の彫りは、太い刃と細い刃を交互に使用して彫ります。線の強弱の微妙な違いを作り出します。

一本一本の曲線を一定の幅を保ち彫っていく。

こういう表現は銅版画特有のものです。一本一本の線が鋭く細密な銅版画だからこそ生きる表現です。

彫り 終。 相当に疲労がたまる。

銅版画を彫るのは体力以上に精神を削る。

磨く。

インクを詰め、プレス機に置く。

紙を置き、プレス機に通す。

 

密度が高い。そのため製版に相当体力をもってかれた。背景の縞模様はちょっとした工夫をほどこしたが、結果的にみれば悪くはないように見える。

銅版画は彫った線を修正できないので一本一本慎重に丁寧に彫っていく。そのため無駄な線はなく、一本一本の線が役割を持っている。