萌え×和×紙幣5作目
1製版・・・彫り→磨き
2刷り・・・インク詰め→刷り
五千円・・・MAXの黒
背後の5000・・・弱線
MAXの黒は何度か線を重ねて彫り黒で埋める。
一面を黒にするのは銅板では案外難しい。手間がかかる。
線の交錯線を二重三重に重ね黒のグラデーションを作る。曲線。
枠の部分は毎回似たような彫りで終始している。
一層目弱曲線 二層目強曲線
この表現が安定してるような気がするが、もう飽きてきたので変えたい。
彫りの段階だと、こういう細かくて黒が強い部分はごちゃごちゃして汚く見えるが、実際にすると案外ちゃんと表現される。
原版で見える絵と、実際に刷ってでてくる絵は良くも悪くも違ってくる。
曲線を一本一本彫っていく。
こういう彫りは銅版画の基本であり基礎である。
扇子。
白と黒のバランスがいい。細かい部品がちりばめられているので、彫りは手間がかかるし難しい。
こういう細かい部分をしっかりと彫ることができれば、もう一段階、質を上げることができる。
顔
点描で微妙な明暗をつける。
いままでの彫りでは、顔だろうと腕だろうと手だろうと線で表層的に彫っていたが、今回は点描のみで彫った。これは非常に良かった。
線だけでなく点描をうまく使うことで可能性が広がるきがする。
美しい
細かい表現は、手間がかかるし、丁寧に彫らなければならない。
銅版画ではこういう表現が可能で生きやすい。
彫り 終了。
磨く。
美しい
インクを詰める
萌えキャラ部分、特に顔 実に素晴らしい。そのほかの紙幣の枠組み部分もなかなか良い。しっかりと彫られている。刷りも悪くない。
最高。
美しさとかわいさと、気高さが融合されている。
いままでの彫りではなかった点描の表現の第一歩を踏み出した気がする。萌えキャラと影の関係性は微妙なところにある。彫りをやり過ぎれば可愛さが消え失せ、彫りなさすぎても単調すぎる表現となり質が下がる。
この顔の表現は偶然できた奇跡の美しさかもしれない。
紙幣の彫りに慣れてきている。
もう線の設計の質をもう一段階上げてもいいようなきがする。
斜めから近接撮影すると、インクの盛り上がりがわかる。
細く弱い曲線
白があるとよくみえる。
完成度が高い。
インクのせいでもあるが、曲線より直線のほうが線が途切れやすいきがする。しっかりと彫れてないのか、インクが詰まっていないのか。
●銅版画の道具紹介3 ルーペ
ルーペ・拡大鏡・虫眼鏡
銅版画は非常に細密な彫りを必要とするので、ルーペを用いて彫る。
左上が拡大鏡 右上が虫眼鏡 下の横一列がルーペ。
拡大鏡は最も倍率が高く、彫る時には使わない。
版の溝や、刷った後に線がしっかりとでているかチェックするときに使う。
虫眼鏡も同じ。
ルーペは彫る時に使う。左から3倍~20倍の順。
100均で売っているルーペで十分使える。
透明のプラスチック部分を一部切ることで、そこから刃を差し込み、彫る。
拡大倍率が高ければ高いほど、より細かい彫りができるようになるが、あまりそこにこだわると良くない。単純に精度や細かさだけを追求すると、最終的に機械がやればいいやってなってしまう。