銅版画 No165 萌え×和×日本円

萌え×和×日本円 7作目

1製版

アウトラインを彫る。

 

 

内部を彫る。

 

紙幣部分はともかく、萌えキャラ部分の彫りは、アウトラインはしっかりと彫ると良い。

 

アウトラインが最大の黒、内部の明暗を弱線で構成する。

 

萌えかわいいは線で決まる。

紙幣の部分はある程度慣れて、スルスルと進む。

背景部分はアドリブで彫り進める。

萌えキャラ部分。顔は良い。

肌の部分を線で彫るか迷ったが、やめた。

 

全体で見たとき、黒・グレー・白の3色がいい感じで組み合えば、絵はよく見える。

 

背景が全体的にグレー~黒なので、肌は白でよい

 

萌えキャラ部分の内部の彫り

アウトラインをいつも強く彫る。

萌えキャラにはそのほうがあっている。

アウトラインが強いと、内部の弱線の彫りを大きく限定する。

 

萌えキャラの彫りにおいて、アウトラインはMAXの黒として意識して、内部の微妙な明暗はグレー、肌部分は白で構成するのがバランスがいいかもしれない。

顔のほっぺの部分のアウトライン部分に、弱線をすこし彫る。

ほっぺの柔らかさが出るが、微々たる表現になった。

銅版画の特徴である、鋭い線の良さを消してしまうが、どっちがいいかはまだわからない。

彫り 終了。

版を磨く。

刷り インクを詰める。

なかなかいい。萌えキャラがかわいい。背景の明暗の階調もなかなか良い。

萌えキャラの黒・グレー・白のバランスがいい。

紙幣部分も同じく。

かわいいです~

和服の部分

いつも彫りに困る。だが、今回のアウトラインをMAXの黒として内部の弱線を彫ると、なかなかいい感じに処理できた。

これは今後生きる。

紙幣部分は工夫の余地がある。

案外彫りは苦労した。ただ、いち面グレーな感じで単調に感じる。

今後は、太い線と細い線、黒・グレー・白を意識して散らせてみたい。

銅版画の彫りでは、非常に細い線がひける。

写実的な彫りをする場合、髪を一本一本彫って描くこともできる。

萌えキャラの髪も、基本的にデフォルメした表現になるが、微妙に線を彫りこむことで、より存在感を高められる。

7作目 終了。

 

萌えキャラを強く意識すると全体が見えなくなり、全体を意識すると萌えキャラがかわいくない感じになってしまう。

 

 

刷りに関して

最近、刷りが荒い。どうもインクの質が悪いんじゃないかと思ってます。

 

 

銅版画の道具紹介4 スクレイパー

スクレイパー

銅版画のエングレーヴィングという技法で使う道具です。

エングレーヴィングといえば、ビュラン。

この道具はビュランの影に隠れがちではあるが、非常に重要な道具であり、エングレーヴィングの制作には必須である。

ビュランで彫った線、その溝の周りに、拡大鏡でよく見ると銅のカスがでている。それを削り取る道具である。

カスを削り取らないと、刷りがうまくいかない。線がしっかりとでない。

そのほかに、線の修正にも使う時がある。基本的に銅版画は一度彫ってしまえば修正はできない。しかし、スクレイパーで版の表面を少しづつ削り、溝をなくすことで修正できる。

非常に大変で、かつ技術もいるので自分はできない。

カスをしっかりと取り除くには、やはりこの道具も研ぎが重要である。

スクレイパーは、三角形のものと平坦な形のものがある。三角スクレイパーの場合、三つの面をそれぞれ研ぎ、角を鋭利にすると、しっかりとカスを除去できる。

完璧に研げたスクレイパーは、カッターのように普通の印刷用紙をスッと切ることができる。

このように親指と中指で挟んで持ち、彫った線にそってカスを削り取る。

ビュランで彫るより地味な作業で、カスもとれているのか最初はよくわからない。

だが、これをしっかりやるのとやらないのとでは全く違ってくる。