萌え×和×日本円 7作目
1製版
アウトラインを彫る。
内部を彫る。
紙幣部分はともかく、萌えキャラ部分の彫りは、アウトラインはしっかりと彫ると良い。
アウトラインが最大の黒、内部の明暗を弱線で構成する。
萌えかわいいは線で決まる。
紙幣の部分はある程度慣れて、スルスルと進む。
背景部分はアドリブで彫り進める。
萌えキャラ部分。顔は良い。
肌の部分を線で彫るか迷ったが、やめた。
全体で見たとき、黒・グレー・白の3色がいい感じで組み合えば、絵はよく見える。
背景が全体的にグレー~黒なので、肌は白でよい
萌えキャラ部分の内部の彫り
アウトラインをいつも強く彫る。
萌えキャラにはそのほうがあっている。
アウトラインが強いと、内部の弱線の彫りを大きく限定する。
萌えキャラの彫りにおいて、アウトラインはMAXの黒として意識して、内部の微妙な明暗はグレー、肌部分は白で構成するのがバランスがいいかもしれない。
顔のほっぺの部分のアウトライン部分に、弱線をすこし彫る。
ほっぺの柔らかさが出るが、微々たる表現になった。
銅版画の特徴である、鋭い線の良さを消してしまうが、どっちがいいかはまだわからない。
彫り 終了。
版を磨く。
刷り インクを詰める。
なかなかいい。萌えキャラがかわいい。背景の明暗の階調もなかなか良い。
萌えキャラの黒・グレー・白のバランスがいい。
紙幣部分も同じく。
かわいいです~。
和服の部分
いつも彫りに困る。だが、今回のアウトラインをMAXの黒として内部の弱線を彫ると、なかなかいい感じに処理できた。
これは今後生きる。
紙幣部分は工夫の余地がある。
案外彫りは苦労した。ただ、いち面グレーな感じで単調に感じる。
今後は、太い線と細い線、黒・グレー・白を意識して散らせてみたい。
銅版画の彫りでは、非常に細い線がひける。
写実的な彫りをする場合、髪を一本一本彫って描くこともできる。
萌えキャラの髪も、基本的にデフォルメした表現になるが、微妙に線を彫りこむことで、より存在感を高められる。
7作目 終了。
萌えキャラを強く意識すると全体が見えなくなり、全体を意識すると萌えキャラがかわいくない感じになってしまう。
刷りに関して
最近、刷りが荒い。どうもインクの質が悪いんじゃないかと思ってます。
銅版画の道具紹介4 スクレイパー
スクレイパー
銅版画のエングレーヴィングという技法で使う道具です。
エングレーヴィングといえば、ビュラン。
この道具はビュランの影に隠れがちではあるが、非常に重要な道具であり、エングレーヴィングの制作には必須である。
ビュランで彫った線、その溝の周りに、拡大鏡でよく見ると銅のカスがでている。それを削り取る道具である。
カスを削り取らないと、刷りがうまくいかない。線がしっかりとでない。
そのほかに、線の修正にも使う時がある。基本的に銅版画は一度彫ってしまえば修正はできない。しかし、スクレイパーで版の表面を少しづつ削り、溝をなくすことで修正できる。
非常に大変で、かつ技術もいるので自分はできない。
カスをしっかりと取り除くには、やはりこの道具も研ぎが重要である。
スクレイパーは、三角形のものと平坦な形のものがある。三角スクレイパーの場合、三つの面をそれぞれ研ぎ、角を鋭利にすると、しっかりとカスを除去できる。
完璧に研げたスクレイパーは、カッターのように普通の印刷用紙をスッと切ることができる。
このように親指と中指で挟んで持ち、彫った線にそってカスを削り取る。
ビュランで彫るより地味な作業で、カスもとれているのか最初はよくわからない。
だが、これをしっかりやるのとやらないのとでは全く違ってくる。