No177

製版

 

 

今回は紙幣部分に面が多く、作業感が強い。

萌えキャラ部分はかなり力を入れ、彫り進める。

弱→強

髪の部分、ちょっと両サイドがどちらも強くなってしまった。

片方が弱めであれば奥行がでて、もっとよく見えたと思う。

ワイシャツ。

シワが難しい。線構成がこんがらがり、彫り方も線もムチャクチャになってしまう。

とにかく、胸のふくらみだけを意識した。

その部分だけはなんとかして彫り切り、そこを起点にどんどん線構成がムチャクチャになっていってしまった。

 

地味に、萌えキャラ部分の腕のアウトラインの線の強弱を変えた。

結果的にそんなに変りないが、よく見ると微妙に強さが違う。

この違いをより明確に、適切に処理できると見栄えがグンとでてくる。

モチーフの千円紙幣D号券の拡大印刷。

彫り 完

磨く

原版

少し前までこの状態が、銅版の最もきれいに見える状態だと思ってた。

最近は刷った後の銅版画自体がもっともキレイに感じるようになってきた。

インクを練る。

インクをのせる

インクを詰める

プレス機へ

No161

同じ千円紙幣のD号券をモチーフにしている。比較すると表現の質が大きく違って面白い。

二度目ということもあり、流石に完成度に差がある。

今回は紙幣の表部分ということで、裏面ほど自由度がなかったので実物になるべく寄せるようにした。

 

ところどころ好き勝手に彫った部分があるが、基本的な線構成は実物の千円紙幣に沿って彫った。

かわいい(*‘ω‘ *)

紙幣部分のこまごまとした部分も可能な限り実物に寄せるように彫った。

ただ実物の紙幣に描かれているすべてのものがビュランで彫られているわけではなく、デジタル印刷された部分はなかなか彫りづらい。

かなり丁寧に彫られている。

地味な部分ではあるが、こういう機械的な面の彫りは線構成が単純だが、強弱がつく線の性質上かえって難しい。

 

No161以来の二度目ということもあり、かなり洗練した。

一段回くらい表現が向上した。

 

三角の部分

中心部から外側にかけて白黒の階調になるはずが、あんまりわかりずらい感じになった。

もうちょっと差があるといい。

このあたりの曲線の連打は十八番のようなもの。

 

いままで彫ってきた表現を、なるべくちりばめて詰め込む。実物と線構成が違う部分はところどころある。

きゃわゆい(*‘ω‘ *)

機械的な面部分。

上手く処理できいる。

きょわわ(#^^#)

きゃわわ(*^^*)

完成度が高い。 瞳の彫りはこれが最適解かもしれない。

中央から外側にかけて弱→強で彫る。

中央から外側に微妙な階調ができて、弱めの中心部分にMAXの黒で黒目が描かれる。

瞳の中の光の部分は、萌えキャラの目のかわいさを大きく引き上げる。この白部分を生かすために、その周りを強くする。

なかなかエロい。

ディティールがいい。

腕に水滴がすこしあればよかった。

全体で見ると結構単調に見える。

面の範囲が大きいからそんな感じに見えやすい。

ただ、よく見ればこまごまとした部分が生きてくる。

 

刷り終えた感想 ◎合格

かわいい紙幣の組み合わせは、なかなかいい。

紙幣の堅実な感じが、萌えキャラの清楚感を醸し出す。

 

↑手押しではんこを押したもの。完成系。

 

←着色エディション

正直微妙な感じになった。版画の制作(製版~刷り)には情熱が維持できるが、刷り終えた後の版画に手を加えるのはいまいちやる気が出ない。

結局、筆で着色することは版画を作ることと関係がない部分なんだと思う。ただ、着色したものは通常のものと違って特別感がでるし、売れる可能性が増えると思われるので、今後も続けようとは思います。

●刃先について(研ぎ)

制服部分の彫りがだいぶ荒くなった。複雑に白黒の階調が繰り返される部分は、線構成の処理に頭が追い付かずめちゃくちゃになってしまう。そういう状態で無理やり彫り進めると、刃がボロボロになってしまう。

一番良いのは線構成をしっかりして彫ることだが、それは難しい。刃先がボロボロになるたび研ぎなおすが、その精度が上がった。

荒→中→細の順で研ぐのが一番効率がいい。