No179

五千円紙幣 D号券 表

二回目

1製版

 

 

右下の地球の図がどうしたらいいか迷いました。

ごちゃごちゃさせるか、ある程度忠実に彫るか。

今回は二度目のモチーフということで、慣れているせいなのかわからないが、全体的になんとなく方向性が自然と出来上がっていた。

萌えキャラ部分と紙幣の一部を強で彫り、背景を弱で彫る。

外枠部分は一貫して強。

序盤に強で彫りこむムーブは、立ち回りで強い。

絵を描くとき、基礎的な立ち回りでよく言われていますが、伊達じゃないと気付きました。

強い部分から全体を見て彫りこみ、弱でディティール詰めていく。

非常に合理的で気持ちよく事を進められる強力な立ち回りです。

強で全体の骨格を作り上げる。

この辺までが強。全体で見たときの骨格を完成させる。

背景を弱で彫りこむ。地味な部分を割と細かく精度をもって彫ろうと思ってちまちま彫る。

実物の紙幣の線構成を意識した。

彫り 終了。

磨く。

さらに細かい研磨剤で磨く。

インクを練る

ローラーでならす

版表面にインクをのせる

ヘラでインクを詰め込む

インクをふき取る

プレス機へ

No159  五千円紙幣 D号券 一回目

なかなかいいです。

No159と比べて完成度と質が違う。

強弱が明確でごちゃついてない。

萌えキャラの表現も格段に良くなっていてかわいさが増加されている。

紙幣部分の描写は格段に進化している。

のびのびと彫り、表現の幅が広がっている。

かわいい

かわいい

すばらしい。

 

非常に良い瞳。

まつ毛など細部までしっかりしていて、柔軟な柔らかさと美しさ。

かわいさにあふれる素晴らしい瞳といえる。

この目は素晴らしい。

今回は菱形のビュランを用いた極細の線を萌えキャラ内部と紙幣部分の背景に使用した。

極細の線をまだコントロールできてないが、この細かさをもっと使いこなせばもっとよくなる。

 

エロさMAX。

この質感は、非常に可能性を感じる。

下着のシワと肌の食い込み、太ももの圧迫感。

今回もっとも収穫がでかい部分。

細い弱線と強線をうまく使いこなせたからこそできた。

完璧な表現ではないが、可能性が感じられる。

エロさがある。エロさがあり、伝統的な銅版画の表現もある。

No159では曲線の交錯線で仕上げたが、今回は直線を交錯させた。

理由がわからないが、直線の一層の部分だけかすれてしまう部分がある。

直線でも交錯線だったり、曲線だとかすれることはないのに。

とにかく謎。刷り方に問題があると思う。

かなりの密度で彫りこんだ。

全体的に強い表現を意識したが、その分少し大味になった。

 

骨格はこの感じで、やや黒を抑えて弱線で微妙な細部を彫りこみたい。

ディティールの精度は上がっている。

このお尻はエロい。

エロさと銅版画の硬質な表現が組み合わさっている。

非常にかわいい。

ちょっとした部分も、どんどん手馴れてきてよくなってる。

全体的にパワーを感じる。

銅版画的なパワーと萌えキャラのエロさが見事に組み合わさって、奇妙な存在感を感じる。

すばらしい。

●着色エディション

計5種

水彩絵の具

シリアルナンバー部分をはんこで手押しし完成

●研ぎの道具

刃を研ぐときに指先につける道具。

もともと直に指先で刃を研いでいたが、彫りや研ぎの荒さから研ぐ回数が非常に多く、指先へのダメージが甚大だった。圧力が強すぎて腹の部分がへこんだり痛かったりしてどうしようもなくなって、この道具を自ら生み出しました。

この道具は自分の完全なオリジナル製品といえるでしょう。

この道具のすばらしいところは、指先への負担を80%は軽減でき、さらに刃をより強靭な力で研ぐことができるということです。

より短い時間で、より質の高い刃の状態に研ぐことができる。

このように刃を押さえつけ、引いて研ぐ。