萌×日本円×制服
12/12作目
萌×日本円×制服のテーマで2か月半ほど制作し続け、集中力が切れかけている中制作。
製版
菱形ビュランを多用し、職人彫りより絵画よりの彫りを意識した。
絵画彫りは職人彫りより表現の幅が広がる。
気持ちみたいなものも、制作にぶつけられる。
対して職人彫りは機械的に彫り進める。
絵画彫りは刃に対するダメージが大きい。すぐに刃がダメになり、研ぐ必要がある。その点ではめんどくさい。
ここまでは良かった。
理想的に進めていたが、この辺で集中力が切れた。
もっと彫れたが、ダメだった。
省略省略で進めた。
磨く
刷り
萌えキャラ部分は文句ないんですが、紙幣部分が十分でない。
まあーしょーがない。
これもいいか。
今回からインクを変えたので、直線でもある程度しっかり刷れるようになった。
萌えキャラ部分はよかった。
頬の赤らみの部分の、中心部を空白にした。
ちょっとしたふくらみを表現するための工夫だが、まぁ・・・効果的かどうか微妙。
結局、萌えキャラの可愛さはある程度デフォルメされた中にあるから、一定以上の彫りこみは不要になってくる。
制服部分。良い。
改めてみると、やはりいい。
製版の段階だと、微妙な明暗の違いが全く分からず全部一面に見えてしまう。
実際に刷ってみるとわずかな違いが案外あって、そこら辺を彫りの段階でわかってるともっとよくなる。
最大の省略箇所。
もっと彫れたと思います。
前回まで使用していたシャルボネインクを使い切りったので、大学時代に使用していたインクに変えた。
ハルゾーリッチブラック
エングレーヴィングの版画に合う。
シャープに線が出る、インクがふき取りやすく刷りやすい。非常に合理的なインクなのでオススメ。
着色エディション 計3種
水彩をきれいに見せるには水多めで使うのがいい。
紙の表面上で色の階調をうまく作れればきれいに見える。
油絵みたく、紙の表面をキャンパスとしてみるといいかもしれない。
ただ油絵ほど水彩は融通が利かない。
空白部分レインボーはなんか好きで、今後も続けようと思います。
二か月半、12作を制作終了。