No182

萌×日本円×制服

12/12作目 

萌×日本円×制服のテーマで2か月半ほど制作し続け、集中力が切れかけている中制作。

製版

菱形ビュランを多用し、職人彫りより絵画よりの彫りを意識した。

絵画彫りは職人彫りより表現の幅が広がる。

気持ちみたいなものも、制作にぶつけられる。

対して職人彫りは機械的に彫り進める。

 

絵画彫りは刃に対するダメージが大きい。すぐに刃がダメになり、研ぐ必要がある。その点ではめんどくさい。

ここまでは良かった。

理想的に進めていたが、この辺で集中力が切れた。

もっと彫れたが、ダメだった。

省略省略で進めた。

磨く

刷り

萌えキャラ部分は文句ないんですが、紙幣部分が十分でない。

まあーしょーがない。

これもいいか。

今回からインクを変えたので、直線でもある程度しっかり刷れるようになった。

 

萌えキャラ部分はよかった。

頬の赤らみの部分の、中心部を空白にした。

ちょっとしたふくらみを表現するための工夫だが、まぁ・・・効果的かどうか微妙。

結局、萌えキャラの可愛さはある程度デフォルメされた中にあるから、一定以上の彫りこみは不要になってくる。

 

制服部分。良い。

改めてみると、やはりいい。

製版の段階だと、微妙な明暗の違いが全く分からず全部一面に見えてしまう。

実際に刷ってみるとわずかな違いが案外あって、そこら辺を彫りの段階でわかってるともっとよくなる。

最大の省略箇所。

もっと彫れたと思います。

前回まで使用していたシャルボネインクを使い切りったので、大学時代に使用していたインクに変えた。

ハルゾーリッチブラック

エングレーヴィングの版画に合う。

シャープに線が出る、インクがふき取りやすく刷りやすい。非常に合理的なインクなのでオススメ。

着色エディション 計3種

水彩をきれいに見せるには水多めで使うのがいい。

紙の表面上で色の階調をうまく作れればきれいに見える。

油絵みたく、紙の表面をキャンパスとしてみるといいかもしれない。

ただ油絵ほど水彩は融通が利かない。

 

空白部分レインボーはなんか好きで、今後も続けようと思います。

二か月半、12作を制作終了。