No190

1製版

 

アウトラインを彫りこむ

四隅の紙幣部分を彫る

萌えキャラ頭部分を彫る

腕部分 陰影を表層的に彫る

胸の下部

萌えキャラの背後は強烈な黒がいい。

紙幣部分 背後の面

直線は曲線より作業感が強いが頭を使わずに彫れる。

 

線の強弱を使い分ける。

 

文字 

極太で一気に彫りこみ、スクレイパーでまくれをとる。

本来エングレーヴィングは英字の彫りに適している。筆で描かれた文字は彫りずらい。

曲線が多く細かく強弱がある。

が、意外と極太の線で彫り切れた。筆の線表現をわりとそのまま再現できる。

左のローマン体と呼ばれる書体の、セリフという飾りのような部分は、ビュランで彫る際の刃の入れ込みの跡。

その名残でこのようなデザインになった。

サンセリフ体はローマン体の派生。

ビュランで彫る身からすると納得できる。

中央空白部分に点描を微妙にいれる。

 

 

磨き

刷り

インク練り

インクを詰め、表面をふき取る

 

プレス機で刷る

ちょっと薄い感じかな~と思ったが、そうでもないか。

直線が多く、刷りが難しい。

 

萌えキャラはなかなかいい。

肌を彫るのは楽しい。鉛筆やペンで書くなら男のほうが描いていて面白い。が、彫る分には断然女の体のほうがいい。柔らかい肌の感じを線で表層的に彫るのは自由度があって面白い。

紙幣部分は良くも悪くもどんどん慣れてきている。

以前より実物の線構成を無視して、それっぽく彫ることが多くなる。

でも紙幣感は今のほうがある。

かわいい( ;∀;)

 

 

 

 

肌の感じがなかなかいい。白部分にやや点描を仕込んだ。

完全な真っ白だとデザイン感が強くなって微妙になる。

エロい( ;∀;)

 

 

 

胸の曲線を彫るのが一番面白かった。

女体の柔らか~く、まる~いラインを曲線で描くのは最高。

線だけでなく点描を仕込むことで階調が緩やかになる。

おなかのへそ回り

微妙な陰影が割といい感じにできた。

極細の線と点描で彫った。ここまで弱い線表現は初めてかもしれない。

文字

近接でみると若干違和感がある。

 

全体的に直線が多く、刷りあがりの質の悪さが目立つ。

 

紙幣感があり萌えキャラがかわいく、イイ感じ。

ただなんかパンチがない。

 

●最近使用するビュランなど

最近使用する刃。計11本。

線の溝のまくれをとるための道具スクレイパーを大小で二本。

 

銅版画を作って間もないころは一本のビュランで制作した。一本で全部を彫り切る気でいた。

一本の刃では表現に限界があり、効率も悪い。

 

ビュラン一本2500円くらい。輸入品。

 

ダート用とは交錯線を彫る時専用の刃。一層目の溝をぶち抜いて彫り進めるので、刃の摩耗と先端の状態が変わる。

 

極太は主にアウトライン、中・細は内部の彫り。