1製版
アウトラインを彫りこむ
四隅の紙幣部分を彫る
萌えキャラ頭部分を彫る
腕部分 陰影を表層的に彫る
胸の下部
手
萌えキャラの背後は強烈な黒がいい。
紙幣部分 背後の面
直線は曲線より作業感が強いが頭を使わずに彫れる。
線の強弱を使い分ける。
文字
極太で一気に彫りこみ、スクレイパーでまくれをとる。
本来エングレーヴィングは英字の彫りに適している。筆で描かれた文字は彫りずらい。
曲線が多く細かく強弱がある。
が、意外と極太の線で彫り切れた。筆の線表現をわりとそのまま再現できる。
左のローマン体と呼ばれる書体の、セリフという飾りのような部分は、ビュランで彫る際の刃の入れ込みの跡。
その名残でこのようなデザインになった。
サンセリフ体はローマン体の派生。
ビュランで彫る身からすると納得できる。
中央空白部分に点描を微妙にいれる。
完
磨き
刷り
インク練り
インクを詰め、表面をふき取る
プレス機で刷る
ちょっと薄い感じかな~と思ったが、そうでもないか。
直線が多く、刷りが難しい。
萌えキャラはなかなかいい。
肌を彫るのは楽しい。鉛筆やペンで書くなら男のほうが描いていて面白い。が、彫る分には断然女の体のほうがいい。柔らかい肌の感じを線で表層的に彫るのは自由度があって面白い。
紙幣部分は良くも悪くもどんどん慣れてきている。
以前より実物の線構成を無視して、それっぽく彫ることが多くなる。
でも紙幣感は今のほうがある。
かわいい( ;∀;)
肌の感じがなかなかいい。白部分にやや点描を仕込んだ。
完全な真っ白だとデザイン感が強くなって微妙になる。
エロい( ;∀;)
胸の曲線を彫るのが一番面白かった。
女体の柔らか~く、まる~いラインを曲線で描くのは最高。
線だけでなく点描を仕込むことで階調が緩やかになる。
おなかのへそ回り
微妙な陰影が割といい感じにできた。
極細の線と点描で彫った。ここまで弱い線表現は初めてかもしれない。
文字
近接でみると若干違和感がある。
全体的に直線が多く、刷りあがりの質の悪さが目立つ。
紙幣感があり萌えキャラがかわいく、イイ感じ。
ただなんかパンチがない。
●最近使用するビュランなど
最近使用する刃。計11本。
線の溝のまくれをとるための道具スクレイパーを大小で二本。
銅版画を作って間もないころは一本のビュランで制作した。一本で全部を彫り切る気でいた。
一本の刃では表現に限界があり、効率も悪い。
ビュラン一本2500円くらい。輸入品。
ダート用とは交錯線を彫る時専用の刃。一層目の溝をぶち抜いて彫り進めるので、刃の摩耗と先端の状態が変わる。
極太は主にアウトライン、中・細は内部の彫り。