No192 米国切手2

製版

切手のそと彫り

MAX黒彫り

目彫り方がずっと同じなのでちょっと変化させた。

 

変えても変えなくてもそんな変わりないが、光沢の感じに深みを持たせたかった。

髪の彫り

線が細すぎて面になってしまっている。

 

細密な彫りが可能になったので、もうちょっと明暗の階調を段階づけてやるほうがいいかもしれない。

さらに細かい彫りになるので、時間をかける必要がある。

切手の装飾部分

MAX黒

米紙幣にも言えることだが、文字の部分が彫りずらすぎる。

細かすぎる。

平坦で彫っていて退屈。

磨く

キレイです~。

研磨剤を銅板につけて、布でこすって磨く。

体重をかけてこすると溝の中にも研磨剤が食い込んで磨くことができる。

溝まで光沢を帯びるのでより一層輝きを帯びる。

 

刷り 

 

ヌリヌリ

一枚刷るごとにゴムヘラで縦横二回詰め込む。

この作業、一回でもよくないか。

 

いや二回は必要だ。ある程度安定した刷りを実現するには必要だろう。

詰め込む。

日本製の銅版画インクを使用

海外の銅版画インクは非常に粘り気が強く、ふき取りにくい。

こっちはさらさらで詰め込みやすい。楽。

ただインクの消費が大きい。インクが寒冷紗にゴリゴリ付着する。

プレス機で刷る。

このプレス機、大学時代に助手からタダでもらったもの。木版の刷りに使っていたみたい。

結構古いプレス機だと思うが、今でも全然使える。今の制作ペースだと一年に一万枚近く刷ることになるが、大丈夫だろうか。

刷りを重ねると、ラシャとフェルト(刷る際にしく白い布)が湿り気を帯びて、圧が変化し刷りの質が変わることに気づいた。

湿し紙から水分がうつるから。

 

水分を含むと圧が強くなり、刷りが乱れる。

写真の撮り方で見えた方がだいぶ変わる。

銅版画は正直言って写真写りはかなりいい。

同じモノクロ表現の鉛筆画やペン画は、光の具合で線が見えなかったりするが、銅版画の場合はしっかり移る。

特にエングレは線がカッチリ移るので、写真の見栄えはバツグン。

接写撮影との相性はさらにバツグン。

目をちょっと工夫したが満足レベルではないものの、新しい取り組みとしてはよいだろう。

切手はラクだ。

楽だけと単調でおもしろくないね~。