★No251 ムッチリJK 

製版

 

サイズ 小版画

かなり密度あると思います。

通常ではあまりない、凝った彫りをしようと思ってます。(実際の表現にあまり違いはでないと思われる。)

 

交錯線に表層的な曲線を組み込んだり、システマチックにしていきたい。

 

おっぱい部分の曲線なんかは、非常にゆっくりと精度のある線を彫っていきたいです。

服のシワの感じの彫りとか、割と処理が上達した気がする。

いままで10倍の高倍率ルーペを使用していたが、ロリっ子メイドシリーズから3倍ルーペを使っている。

倍率が下がった分、線の精度や細かさが落ちると思っていたが、あんまり気にならない。

15倍より3倍のルーペのほうが視野が広く、絵を意識して彫ることができる。

彫っている時の、ルーペから覗いてみた図。

使用している刃はノーマルサイズのNo5。

 

いままでならこの細かさの彫りではNo2や3の極小サイズを使用していた。

最近気づいたことだが、No2や3などの極小ビュランは思っている以上の細い線を引くためのものだった。

No5の刃を研ぐ。

このように人差し指でおさえて砥石を使用して研磨する。

研ぎ方次第で刃の角度も変わってくる。

油をさし、研ぐ。

点描。太ももの陰影を彫っている。

 

これもNo5のビュランを使用。

十分に研げていればこの精度でも彫れる。

中心部の一人の全体図をおよそ彫り終えたので、試刷りする。

およそイメージ通りな感じになった。

線の密度はかなりある。

密度があれば絵がよくなるということではない。

しかし、なんとなく密度があるほうが価値があるような、そんな錯覚に陥る。

でも描写が多ければその分情報を詰め込めるので、絵を手にしたときの満足感は上がるかもしれない。

とはいえ可愛ければ描写が多かろうが少なかろうが、基本的にはどっちでもよい。

胸部分の描写は複雑に絡み合っている。

表層的な線は彫っていて気持ちよい。

それが視覚的に効果的であればなお良い。

でもそれは技術的に難しい。

スカート部分は、実物の質感がマッドな黒ということで、No8くらいの極太ビュランを使用して彫った。なので線が強めでちょっと他と質感が違う。

周囲の太い線はビュランの線。

薄ーく微妙にでている線は、ニードル(釘の先っぽみたいなの)でひっかいた線。

 

同じ線でもビュランの線が如何に強烈かがわかる。

一人描くのにロリっ子メイド一人分以上の時間を要する。

エロさと可愛さをエネルギーとして、さらに制作を進めていく。

製版続き

細い線で彫る。

なめらかに、そしてつややかに彫る。

髪の彫りで使用する極細のビュラン。

市販されているビュランではなく、コルクを削ったものを柄にして軽量化させた。

軽いことで細い線が彫りやすくなる。

線と線の間に、極細の線をさらに彫り込む。

線が交錯しないように気を付ける。

線が潰れずきれいに彫れると、美しいエングレーヴィング特有の表現となる。

スカート

太もも

ムッチリ感を意識した。

点描でうまいこと表現したい。

このように表層的に線を彫り込んだ後、点描でボカシをいれる。

 

試刷り2回目

髪が美しい。クロスハッチングを安易にいれなかったのが良かった。

 

顔の微妙な陰影もヨシ。軽量化したビュランだからこそできた、絶妙な階調だと思います。

胸の彫り

バーが残っているのでうまく刷れていない。

表層的な曲線を生かせればヨシとする。

太もものムッチリ感ヨシ。

真ん中より左のが、太もものムッチリ具合に磨きがかかっている。

 

ムッチリっていいですネ~( ゚Д゚)

癒しですネ~

製版3

試刷り3回目

なによりおしりの部分が重要です。

 

スカートの質感と、おしりの曲線的なふくらみの微妙な陰影を出したかった。しかし、いまいち思い通りにならなかった。

もっと点描を打ち込むか、線の強弱に変化をつけるか、いくつか方法があった。

ヨシッッ

製版4

試刷り4

気になった部分

 

1、顔の感じ 点描を打ちやわらかな肌に

2,太もも 丸みを帯びさせるように点描を打つ

3、アウトラインにダマがある

4、同上

5、奥の髪の影 黒の強さ  

6、髪のハイライト やや弱めて階調をつくる

7、太もも 足の凹凸の感じをだす

製版5

試刷り5

 

 

↑試刷り6

背後の部分をやや彫り込む

彫り終了

版を磨く

版を傾けてみると線の溝に光が反射して、絵が反転して見える。

 

描写の密度が高いとこまごまと光り輝いて美しい。

小サイズの中でかなり細かく密度が高い

インクを練り練りする

 

リッチブラック 柔らかく、ふき取りやすく、シャープな線が出る。

ヘラでインクを溝に詰め込む

寒冷紗でさらに詰め込み&ふき取り、人絹で油膜をふき取る。プレートマークをウエスできれいにして刷りの準備完了。

最終 刷り 

髪の部分など線が飛び切りに細く、細かい。

このレベルの細かさはあまりない。

ビュランの柄を軽量化したことで可能になった細い線がキレイです。

顔の点描もかなり細かい感じで精密にできています。これもまた、ビュランの軽量化からできた精密な表現だと思います。

制服のシワの感じも、100点ではないがよくできたほうだと思います。

一人一人、かわいくできないとシラケてしまいますので、注意深く彫りました。

一番よかったのはこの子です・・・・・・・!

 

 

全体的に皮膚の点描はうまく決まったと思ってますが、その中ではこの子が特によかったように思います。

 

あと、シンプルにカワユスといことですね~

襟元の部分など、こまごまとしたパーツの部分もうまく決まっています。

 

 

萌えキャラの顔の描写で最も困難だったのがこの子

 

背を向けている状態で振り向き気味に視線を向けている。

萌えキャラの表現において、この顔の向きは非常に厄介である。陰影のつけ方をしくじると可愛さが消えてしまう。

萌えキャラの顔の構造ではあまり映えない、難しい角度である。

かなり時間をかけただけある高い完成度である。

前衛の5人がすべてで、背景の部分の描写は気持ち的に持たなかったため、かなり省略した。

5人の描写は100%、それ以外を20%くらいの感じか。