試刷り1
主に全体的を線で描画した。
皮膚感をアバウトに線で彫り、全体のイメージを掴んだ後に点描で調整する流れ。
髪の部分は主に中の刃で彫った。
後ろ髪の部分は太い刃で強い黒線を描き陰影を作る。
手前側の髪はやや単調な色合いなので線と線の間に極細の線を彫り込み階調を作る。
肌の皮膚感の、微妙な柔らかい階調を彫った。
ここから体の凹凸をつけていく。
皮膚の表面からあばら骨の微妙な凹凸の陰影などが感じられると、よりリアルな感じになれるが、難しい。微妙な陰影だし過剰なまでリアルな表現にしてしまうのもいけない。
顔の皮膚感 点描を中心に描く。
コルクの柄で自作した軽量極細ビュランの点描で彫った、超細密な点描。
軽量ビュランで描く皮膚の点描はかなり気に入っている。ただ、軽量ビュランの点描でいくら密度に変化をつけても、階調に変化を感じずらい。
おそらく、顔の輪郭の線の黒が強すぎて、相対的に点描が一様にグレー化してしまい点描の階調に気づきずらくなっている。(→中の刃で点描をすると階調に変化がつくかもしれない。)
製版2
主に点描で調整する。
制作して思ったことが、肌の露出が多いと彫るのが難しい。
衣服をきていると描く部分がある程度記号化されるため(服ならスカートやブラ、露出した部分だったらおなかや太ももなど)彫るのもシンプルに済む。
が、極端に肌の露出が多いと線が彫りずらい。
各箇所(胸、腹、胴体)がつながって連結しているため、より長い線の設計をしなくちゃならず、難しい。
ひもの影 ビュランの刃 中
頭部の影
菱形 中(ダート)の刃で、もろもろ上から重ねるように彫る
試刷り2
全体的に点描を彫り込みより柔らかな質感になった。
完成後の結果でいえば、この状態の感じで締めておくべきだとやや後悔がある。
製版3
点描では弱い部分を線で上から彫り、凹凸を作る。
版を磨き製版終了
胸の部分はよくできた。
線で陰影をほりいい感じの凹凸感がでた。
点描により、柔らかな感じがでている。
ディティールも良い。
あばらの周辺部分も線の交錯線で彫った。
顔の階調
鼻の陰影など結構点描の密度を上げ階調を作ったつもりだが、わかりずらいがアリでもある微妙なラインになった。
もうちょっと強くてもいいかもしれない。
萌えキャラの陰影は強すぎても良くない。
薄すぎるとひらべったさがさらに強調される。
つまり難しい。