コルクのビュラン。
極細の刃と軽量のコルクの相性が最高に良い。
非常に細く弱く鋭い線を気持ちよく彫れる。
このように手のひらに包むように持ち、親指と中指で挟むようにして刃を持ち、コルクの柄を手の腹で支え、版を回して彫る。
学生時代はビュランの柄の形にこだわったりした。手のひらにしっかり合うように削ってみたりした。しかし、結局このようなチープな形のものでよかった。
作業台の道具の配置は学生時代からあまり変わらない。
版を回すためのクッサンを中心に、右側にビュランを置く。
左上のタイマーは学生時代に購入したもの。
一度の制作につき一時間を目処にしている。
軽量極細ビュラン2種。
上が点描・細かい曲線用。
下が長い曲線用。
比較
上、極細ビュラン
下、極太ビュラン(スイス型)
下のビュランの柄も自作したもの。重量のある木を使用した。
刃の比較
左、極細ビュラン(鋭角)
右、極太ビュラン(鈍角)
刃の大きさの違いに加え、刃の角度も違うため、さらに線の太さに違いが出る。
試刷り1
さらに彫り込んで詰めていく。
試刷りをすることでイメージがだいぶ固まるので、より完成度を高めるためには必要ですね。
スクレイパーで線のバーやめくれを削り取る。
このように線にそってスクレイパーを動かしてまくれを削り取る。
スクレイパーの先端にめくれのカスが付着している。
ガチの職人レベルになると、一本の線を引いた後スクレイパーで削るらしいです。スクレイパーは三角やすりのやすり部分を削り平坦にしたもので、しっかりと研がれたスクレイパーであればやさしくスッとひくだけでカスがとれる。
試刷り2回目
点描の調子がみたくて刷った。
およそ完成に近い。
あばらの部分に点描を打ち込んだほうがいいか。
製版3回目 やや気になる部分を修正する。
製版終了
皮膚のムッチリ感が良いので、ヨシッ!