試刷り1
全体を線でおおざっぱに彫る。
点描もおおざっぱに彫っている。
この時点の点と線は太め、強めにでている。
線のめくれを完璧に取れていないため。
からだ全体を見たときの陰影を無視して、
皮膚の丸みだけに目を向けた線構成で彫る。
体の微妙な凹凸の表現が難しい。
シンプルに考えて彫る。
試刷り2回目
一回目の試刷りで全体のぼんやりとしたイメージが固まり、二度目の試刷りである程度、画を締めていく。
点描を多く取り入れディティールを詰める。
微妙な明暗を調整したり、全体を見たときの陰影をつけたりする。
二回目の試刷りの段階で、80パーセントは完成している。
なにより肌の凹凸や質感を重視したかった。
ブラの部分は最後にちょちょっと終わらす程度にする。
肌の部分の微調整を刷るたびに繰り返す。
版を磨く
完成
二の腕の筋肉のわずかな丸みが良い。
この微妙な表現をものにできると絵はグンとよくなる。
重要なのはぷっくりとした感じ。
三つ編みの影はいまいち感じがする。
横ではなく曲線気味の縦線のがまだよかったかもしれない。