No258 ●▲■ 7

試刷り1

全体を線でおおざっぱに彫る。

点描もおおざっぱに彫っている。

 

この時点の点と線は太め、強めにでている。

線のめくれを完璧に取れていないため。

からだ全体を見たときの陰影を無視して、

皮膚の丸みだけに目を向けた線構成で彫る。

体の微妙な凹凸の表現が難しい。

シンプルに考えて彫る。

試刷り2回目

一回目の試刷りで全体のぼんやりとしたイメージが固まり、二度目の試刷りである程度、画を締めていく。

点描を多く取り入れディティールを詰める。

微妙な明暗を調整したり、全体を見たときの陰影をつけたりする。

二回目の試刷りの段階で、80パーセントは完成している。

なにより肌の凹凸や質感を重視したかった。

ブラの部分は最後にちょちょっと終わらす程度にする。

肌の部分の微調整を刷るたびに繰り返す。

版を磨く

完成

二の腕の筋肉のわずかな丸みが良い。

この微妙な表現をものにできると絵はグンとよくなる。

 

重要なのはぷっくりとした感じ。

三つ編みの影はいまいち感じがする。

横ではなく曲線気味の縦線のがまだよかったかもしれない。