今回初めてブラック以外のインクを使用します。
「クリムソン」です。くすんだ赤っぽい色です。
エングレーヴィングは線をいかに生かせるかが大事だと思いますので白い紙に対しては結局黒が良いのですが、試してみます。
クリムソンというインクの刷りの感じ
1、黒より柔らかく、インクの粒子₌顔料が細かい感じ
2、そのため版の空白部分に油膜が残りやすい
版がより繊細なものになるほど、線がかすれて良い刷りができなくなっていた。(特に細い線が高密度に密集する髪の部分)
現状その原因がわからなくて、通常の刷りの途中から黒に赤を加えてみた。
結果、やや赤みを帯びた黒のインクになり、やや柔らかくなり、油膜がやや目立つ感じになった。
インクの粒子が細かくなり線のかすれがやや改善されたように思えたが、納得のいく形ではなく根本的な原因は他にある。