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★No391(製版2)

試し31

萌えっ子6に突入

萌えっ子5のおなか

萌えっ子5 左足部分に萌えっ子2の陰影をいれる

振り向きざまの顔の描画は難しい。

あまり顔の凹凸を強調しすぎると萌えキャラの可愛さが薄れてしまうし、かといって平面的すぎると深みがなくなる。

 

試し32

萌えっ子6の髪、顔をさらに描画

髪はふわふわにしたい

極細かつひし形のビュランを使って一本一本彫っていく。

ふわっふわの髪質がいい

試し33

萌えっ子6 背中

あまり背中の描画はしないため恐る恐る描画

特に背骨とあばらの骨を強く意識している

眉は太い線を横一本で引くスタイルから、短い弱線を連ねて描くようになった。

 

太い線一本はシャープでキリッとした印象だが、弱線連打はぼんやりした印象になる。

 

 

ルーペ倍率15倍

萌えっ子6 二の腕部分

女性の腕は男性と比べて丸みを帯びて柔らかそうな感じですから、陰影は丁寧に階調をつけていかなければならない

試し34

首部分の影

 

耳はしっかりと描画したい

左足

 

左足を折り曲げた時の太ももの端部分のふくらみを強く意識する。

むっちりとした丸みが欲しい

試し35

 

萌えっ子6 右足描画

右足

お尻の丸み大事

 

 

椅子にもたれかかった際のお尻の感じをなんとかしたいですね。

試し36

萌えっ子6 下半身全般をさらに描画

ひし形のビュランを使い、右足の部分を大胆に線で彫っていく。

足のラインに沿って流動的に彫る

左足との関係性を意識して、陰影の強弱をつくっていく。

膝小僧の微妙な凹凸は、線で描くのに苦労する。

なるべく表層的に線を彫る。

試し37

萌えっ子7へ

 

まよった挙句萌えっ子5の右足膝から下部分を線でわずかに陰影をつける。

太ももから足先にかけての階調に少し変化ができた。

ふくらはぎの形にそって表層的に彫っていく。

萌えっ子7

髪を描画

試し38

萌えっ子7 髪と顔を描画

やはりふわっとした感じにしたいため、極細線でしっかり彫っていく。

曲線を丁寧にシュッと彫る。

萌えっ子7の顔左部分のカールした髪をしっかり描きたい。

エメリーペーパー

とにかくビュランの刃は研がなければ始まらない。

スクレーパー

これもまた毎日研がなければ銅版画が成り立たない。

試し39

萌えっ子7の顔、上半身

二重瞼の凹凸を意識する。

あまり強調しすぎてもうるさいし、かといって何もしなければ記号的になりすぎる。

上半身

やはり胸の部分は重要なので丁寧に彫り進める。

あばら骨を感じるように微妙に階調をつける。

試し40

萌えっ子7上半身をさらに描画

顔をさらに描画し、髪の影をいれていく。

横乳ですからやはり重要でしょう。

試し41

前回前々回と試刷りの質があまり良くなかったため、刷る前に版を磨いて刷った41枚目。

やはり磨いた後の刷り上がりは格別に良い。

地味に前歯が可愛さポイントに加算されると思ってます。

丁寧に彫りすぎて逆にあまりぱっとしない印象。

萌えっ子6との位置関係も意識しなければならない。

萌えっ子7の足も描画。

手前の萌えっ子が邪魔すぎて彫りずらい。

手前の萌えっ子がまず大事なので、なんとか彼女らに悪影響させない範囲で描画を進めていく。

この辺(萌えっ子3の右肩部分とその奥にある萌えっ子7の太もも)が難しい。

これは難しい。

 

それら部分が互いに打ち消しあってごちゃ付かないように丁寧に調整するほかない。

萌えっ子3の右手と萌えっ子7のふくらはぎ部分も同様。

ラストの萌えっ子8へついに突入。

やっとか・・・・・・・・・・・・

長い。長すぎる。

 

大きめの版画とはいえ、やはり細かい萌えっ子を複数体描くのは結構大変といわざるを得ない。

 

しかも全萌えっ子の、特に顔はまだ微調整が必要だろう。

顔は絶対に妥協すべきではない!

可能な限りベストを尽くさなければならないでしょう。

試し42

 

萌えっ子8 髪

極細で彫る

試し43

萌えっ子8 顔と右腕

点描

試し44

萌えっ子8

上半身

点描と線

胸の周辺は魂を込めて彫ります( ゚Д゚)

試し44

下半身

 

試し45

そろそろきたか・・・

萌えっ子8 右足

 

スクレーパーでうまくバリを削れていないためしっかりと線が刷れていません。

試し45

 

そろそろきたか・・・・?

スクレーパーで削り、しっかりと線が刷れている。

萌えっ子3 右肩から胸元にかけてわずかに加筆

試し刷り45の時点で結構いい感じにいったので、仕上げのつもりで版表面を磨く

ようやくできたとはち切れんばかりのテンションで写真を撮りまくる。

出来上がった版の表面を磨き上げ、鏡面に映る画は素晴らしく美しく目に映り、この時のぬか喜びはなかなか忘れられません。

美しい・・・・・・(´;ω;`)

疲れが吹っ飛びます。

一抹の不安があるとすれば、それは刷り上がりの感じがまだ完全にはわからないということです。

美しい・・・・・・・

各萌えキャラたちを順繰りに見返してみると、思い出すのは制作の苦痛と喜びです。

この時点で、版表面を眺めているだけで感極まることができたことでしょう。

いくら写真をとっても取り足りない、そんな気分だったのでしょう。

玄関付近での撮影。

撮影する際、銅板は光の影響を強く受けるので撮影場所によって画像の印象ががらりと変わります。

そのためいろんな場所で撮るといろんな表情の写真を撮ることができます。

テンションが抑えきれず、いろいろ試したということでしょうね。

いろいろ撮影してみて、自然光がやんわりそそぐ玄関前が一番いいと思いました。

トップ画にした一枚

玄関前の引き戸のガラスが反射して、いい感じになっております。

さんざん写真を撮ったテンションマックスの昼時

試し46

先ほどの原版を刷る

刷りに不満があり、修正することになります。

試し47

 

刷りに不安があり、さらに修正をする

試し47

 

まだ・・・か

 

ブログに記載する際は制作時を振り返る形で文章を書いているのですが、

現在具体的にどこに不安を抱いていたのかわかりません。

萌えっ子8の刷り上がりと、萌えっ子1~7の主に髪の部分の刷りに相当注視したのは覚えています。

制作時はとにかく頭の固くなっていて、ある程度妥協できるほどの柔軟さは持てません。

試し47

 

もはや正常な判断ができたのかわかりません。

が、とにかくこれでいいだろうと思ったことは確かです。

 

 

次回はようやく刷ります。